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人生の区切りのタイミング〜タロット20審判
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    私がつとめていたアンティック店は、女社長が美しかったので、引退した紳士のおじいさんたちがよく話をしていった。いろいろなドラマのあるおじいさんたちの話はとても面白かった。

    もう店が閉まって、9年となる。紳士たちも、もう90歳超える方もいるだろうなと思っていたら、お世話になった方が亡くなったことをネットで知った。その方が物故作家として紹介されていたからだ。

    このタイミング・・・・お彼岸だったからだろうか。


    こうして、記憶の底にあった時間のかけらが、また一つすーっとなくなっていくのだな。

    その方は定年まで実業で社長をされて、定年後、作品を作成しはじめたらしい。緑の多いアトリエに何度かお邪魔したのだが、とってもすてきなアトリエだった。そしてすみっこの方に、スケジュール表があって几帳面に1週間の時間割が書いてあった。ほとんど作品制作・・・。それをみたときに、この人の「時間」の感覚をみた気がした。私はまだ30代前半で、まだまだ時間は続くということしか知らず、「残りの時間」という感覚をまったく思いもしない時期だったから・・・・・。

    学徒出陣で南の島へ行っていたそうだ。帰ってきたら家がなくなって学校(芸大)に住んでいた時期もあるらしい。大胆で新し物好き、発明好きな方だったと思う。

    おおらかな自由さと、でもどこかさめた目で世界をみていたような作品だった。

    合掌。










     
    | 吉田結妃 | 21:19 | - | - | - | - |
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